診療案内
当院の小児科では発達に心配があるお子さんや訓練が必要なお子さんに対する診療を行っています。
お子さんを育てていくときには大きな喜びや楽しみがある一方で、お子さんの年齢に応じていろいろな心配事が生じることもあるでしょう。その心配事の多くはお子さんの成長につれて自然に解決していきますが、ずっと心配事や育てにくさを抱えていて子育てを楽しめていないご家庭もあると思います。
育てにくく発達面でさまざまな心配がある、気になるお子さんについて、乳幼児健診とその後のフォロー、市町のこども相談や発達支援室、園や学校等での支援などによって問題が解消・軽減していくことが期待できますが、発達障害についての関心が高まってきていることもあり、それらの支援を受けていてもお子さんの発達について不安を募らせ、子育てに自信が持てずに毎日悩んでいる方も少なくないと思います。
この外来はそのような保護者の方にお子さんの特性を理解していただき、特性に合わせてコツをつかんで関わることで親子共に気持ちが安定し、保護者の方は子育てが楽しめ、お子さんは社会の中で自分に自信が持てるようになれることを目的としています。
また、当科では小児の外来リハビリも行っています。脳性麻痺等による運動障害や関節拘縮、摂食嚥下の困難、協調運動障害(全身や手先の使い方の苦手さ)等に対し、理学療法と作業療法を行っています。三重県立こども心身発達医療センターとも連携しています。当科の医師およびリハビリスタッフが所属している「なでしこ」は松阪以南では人工呼吸器を含む高度の医療的ケア児に対応できる唯一の施設で、外来リハビリでも医療的ケアが必要なお子さんも受け入れています。コミュニケーションの力を伸ばすための作業療法にも今後力を入れていく予定です。
対象年齢
①発達について心配があるお子さん:小学2年生までの乳幼児・児童
なるべく早い時期から対応したいと考えていますので、低年齢の方を対象とさせていただいています
②リハビリ希望のお子さん:
脳性麻痺等による運動障害や関節の拘縮・変形等、摂食嚥下障害については18歳まで
協調運動障害、コミュニケーション訓練等は小学2年生くらいまで
対応できる疾患・状態
①発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、発達遅滞等)および発達障害の傾向がある場合
②協調運動障害(運動が苦手、手先の使い方が不器用)
③脳性麻痺やその他の疾患による運動障害・麻痺
リハビリやボトックス治療、装具や車椅子等の作製にも対応します
小児整形外科医の診察も受けられます
※当院の小児科では発熱等の急性疾患には対応しておりませんのでご了承ください
こんな困りごとがある方は一度ご相談ください
●ことばが遅い
●落ち着きがない
●気が散りやすい
●こだわりが強い
●視線が合わない
●コミュニケーションがとりにくい
●集団になじめない
●友達とのトラブルが多い
●歩き方がおかしい
●歩くのが遅い
●動きが遅い
●不器用
●体をうまく動かせない
●発達が遅い
など
受診方法
●完全予約制です。
●医療機関等からの紹介状(診療情報提供書)が必要です。
かかりつけ医から当院の地域医療連携センターを通して予約してください。
●保健センターや市町の子育て相談等、園・学校等からの紹介も受け付けておりますが、その場合には、まず担当者から小児科に電話でご連絡ください。
●普段の様子をみせていただきたいので、体調が思わしくない場合には予約日を変更してください。
●受診をご希望の場合で、かかりつけ医がなく、市町等にも相談したことがない場合には、まずは電話で小児科にお問い合わせください。
⬛済生会明和病院
TEL:0596-52-0131
FAX:0596-52-2131
⬛地域医療連携センター
TEL:0596-52-1788
FAX:0596-52-2412
担当医:山川 紀子(小児科専門医)
外来担当医師紹介
山川 紀子(なでしこ施設長)
●専門医
日本小児科学会認定 小児科専門医